Night Walker and Possum

 ある日の晩、スワジランド(アフリカの南の方の小さな国)から来ているクラスメイトの誕生日パーティーに招待されました。夜7時からと言われたので7時半に行きましたが、それでも二番目でした。来たのはアフリカ人が約20人、白人3人に私で、アフリカ音楽が流れる中で踊るという、よく行っていたナイロビのディスコに帰ったような気分でした(オーストラリアの前にケニアで仕事をしていました)。アフリカ人と言っても、東、西、南とあちこちの国の人がいて、顔つきも肌の色も様々です。ケニア人も数人いて、もちろんナイロビのディスコはどこがいいか、なんていうことも話題になりました。

 結局ケーキカットが12時過ぎ。12時半頃にころあいを見て失礼しましたが、既に最終のトラムもなくなってしまいました。そのため近道をしようと、大きな公園を横切ったのですが、だだっ広い上に街灯もなく、遠くに見える教会のシルエットだけを頼りに歩きました。結局思っていたところにはたどり着けなかったのですが、迷ったおかげでもっと近いところに飛び出し、ラッキーでした。1時近くなるとさすがに人通りもなく、歩いていても結構不安があります。

 アパートの近くに差し掛かると歩道の上に大きな猫がいました。近づいてよく見るとやけに尻尾がふさふさしています。それに鼻がとんがっているではありませんか。どうやら猫ではなく、ポッサムという夜行性の有袋類でした。夜中に歩いたのでいいものを見ましたが、この大きな動物が住宅街の中で昼間はどこに隠れているんだろう?