プロローグ
成田発メルボルン行きのカンタス航空QF22便はシドニーで機体が変更になります。機内で当日の新聞をもらい、拾い読みしていると「オーストラリア南部にここ数日熱波襲来」の記事。機がメルボルンに着いたのは1993年2月4日早朝の午前1時でしたが、気温は30度以上。大学を通じて頼んでおいた出迎えのエージェントの人の話では、この日の最高気温は41度だったそうです。確かに私が入ったメルボルン大学のパンフレットにも「夏季にはまれに40度を超えることがある」とありましたが、まさかそのまれな日に当たるとは。しかも湿気が多い。日本の夏みたいな空気の粘つきです。
案内されて大学の寮(こちらでは「カレッジ」と呼ぶ)に住処が見つかるまで入ることになったのですが、閉め切られていた部屋の暑いこと。夜中の2時に汗びっしょりでベッドの上を転げまわりました。3食つきで一泊約2500円、トイレやシャワーは共同の場所ですから、無論エアコンなどあろうはずもありません。
朝になり、大学に到着を連絡しに行きました。寮からは歩いて10分ほどです。留学生の窓口になる専用の部署がちゃんと置かれているところが日本の大学との違いですが、留学生の多さを考えると、専属のスタッフ無しではこなしきれないのでしょう。
ここで今後の宿舎をどうするかという話題になり、大学院生専用の寮に空室があるかどうか(結局なかったのですが)問合せをしてもらいました。この寮は静かな環境を保つため、入居者には年齢の下限が設定されています(注)。担当の人が私を見ながら「えっとあなたは何歳?24?25?」と聞くので、「35歳。」と答えたら驚かれてしまいました。よし、オーストラリア滞在中は25歳で通すことにしよう。
注:オーストラリアの学部生はとにかくうるさい!日本の学生もうるさいですが、体が大きい分だけ?!余計にうるさいと思いました。でもそんな彼らも学部を終えて社会に出たり、大学院に来ると、ぴたっと大人になってしまうのが不思議でした。
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